思索の寿命

思ったことを文章に残す際には、やっぱり思いついたらすぐ書かないといけない。或いは、思いつくままに。
 
思いは、言葉にした時点で急速に熱量を失うものだから。(こうやって他の人に見えるかたちで文字にせずに、脳内だけで完結させた時も。)
 
思いは、言葉になってから死ぬまでが早い。
思いが言葉になると、たちまち感情を消化(或いは、昇華)させる。そのスピードは、本当に、恐ろしく、早い。
 
それでも、言葉にしないと伝わらない。
 
今もこうやって、脳内に浮かんだことの輪郭を、必死に捉えようとしている。
私がなんとかそれらしい単語のしっぽを掴み、それらを組み合わせてちまちま文章を綴っても、私の頭の中にいたはずの、ぼやっとしたあれは、もう死んでしまっているのだ。
星の光が我々の目に届いた時には、既にその星は消滅しているらしい。
 
丁度、あんな感じだと、思った。